医療系の資格には数多くのものがありますが、その中には看護師の仕事に活かせるような資格が沢山あります。

キャリアアップを目指している看護師に人気が高い資格の中で、まず挙げられるものが「認定看護師」です。これは特定の分野において(救急看護、がん化学療法看護など)、優れた技術と知識が認められた者に対して認定されるものです。受験のためには5年間の実務経験が必要です。

そして次に挙げられるのが、「専門看護師」の資格。特定の分野(在宅看護や感染症看護など)について専門知識と技術が認められた者に対して認定されます。認定看護師と似ていますが、専門看護師は5年間の実務経験の他に、専門分野について大学院で学び必要な単位を取得していることが受験のための条件となります。

上の2つは代表的で人気のある資格ですが、看護師の仕事に活かせる資格はこれだけではありません。手術室や集中治療室で働く看護師であれば、医療環境管理士、臨床輸血看護師、呼吸ケア指導士といったような資格もあります。

また、癌の患者さんと触れ合うことの多い現場であれば、身体のむくみに対応するためにリンパ浮腫療法士や弾性ストッキングコンダクター、不安や恐怖をケアするために臨床心理士のような資格もとっていると役に立つでしょう。

医療の現場では専門化が進み、どの分野を極めようか悩む看護師も多いようです。しかし、いきなり認定看護師や専門看護師の資格ではなくても、患者さんを心身ともにケアするという観点から見ると、他にも上に挙げたような身近な資格から挑戦してみると良いかもしれません。